NHK 北アルプス ドローン大縦走 よかった
昨夜やっていた「NHK 北アルプス ドローン大縦走」、ご覧になりました?
いやぁ、ドローン・マニア的には良かったですね~。
あのNHKが、Phantom 4 Pro(略してP4P)を使ってるーーーー!!!
NHKでこんなにDJI製品を宣伝しちゃっていいのか?!
っていうことでP4Pユーザー、大喜び。
何を隠そう、私もP4Pユーザー。
P4PはDJI社(中国のメーカー)Phantom(ファントム)シリーズの昨年末モデル。ファントム・シリーズはドローンとしては低価格シリーズとして世界中で爆発的に売れた商品。
2015年、首相官邸の屋上に着陸し、ドローンという言葉を世間一般に知らしめたのもこのシリーズだったので覚えている人もいるかと思います。
でも、プロの空撮というとファントムシリーズより一つ上の、インスパイア(INSPIRE)シリーズというのが良く使われます。
テレビの取材でたまにドローン空撮をしている企業の紹介なんかを見ますが、そこらへんで使われているのはだいたいインスパイアだったりします。
インスパイアがなぜプロの空撮で使われれるかというと、
ドローンそのものの機体とカメラをバラバラに、別の人が操縦できる点にあります。
つまり、ドローンは北に向かって飛んでいるのだけれど、カメラは南に向けたり、南から西にパンニング(横に振る)したり、上から下にチルト(上下運動)したり、ドローンの動きとは関係なくカメラを動かせるのです。
ドローンパイロットは機体を安全に飛行させることに集中ができ、カメラオペレーターは被写体を狙うことだけに集中ができるので、映像監督がイメージする映像を的確に撮影することができます。
ファントムは機体とカメラを一人のオペレーター(ドローンパイロット)でこなさなければならないので、そりゃあ大変。
恐らく、険しい山を登らなくてはならないことを考えたら、重量や梱包の大きさから考えてインスパイアは無理と判断し、ドローンパイロットの腕に賭けたのだと思います。
ある程度、撮影をサポートしてくれる自動機能はついておりますが、このように映像監督さんがいちいち指示してくる状況においては、ほとんどマニュアルで操作しなければならないから、そのプレッシャーたるや、相当なものではないでしょうか。
ドローンパイロットさん、怒ってるもん。笑顔無いもん。
しかも、これらの機材を担いで、あの山を登っていかなきゃいけないんでしょ。
「そりゃ、無理だよ。また勝手なこと言いやがって」という心の声が聞こえてきそう。
そういった意味で、P4Pユーザーからすると、
「インスパイアじゃなくて、ファントムでこれだけの映像が撮れるんだ。」
と絶賛のカメラワークです。
さすがだなぁと思ったのは、ワンカットでたっぷり見せてくれるところ。
撮影隊を映しつつドローンは後退しそのままカメラはチルトアップし槍ヶ岳の山頂を映す、とか。YouTubeにアップされている人のドローン映像を結構見るのですが、かっこいいと思う映像はワンカットが非常に短かったりすのですよ。短い場合は1、2秒で次のカットに切り替えている映像なんかもある。これってテンポを速くして視聴者を飽きさせないという効果はあるのですが、ドローンパイロットからすると長尺で使えるカットがなかったんじゃね?と思っちゃいます。自分のドローン映像を見ていてよくあるので、そう思ってしまいます。「このままずーっとパンニングして山の山頂を・・・」と思っていると、途中でカクンとなっちゃったり、山頂を行きすぎちゃったり、届かなかったり。クソーっと思いながら短くつなぎます。
そこは、さすがNHK。30秒たっぷりワンカットで見せてくれます。
一切の迷いもなくスーっと動いてキメの構図でピタっと止めるところは素晴らしいです。
ちなみにこちら、私のP4P x 2機。
修理に出すと1か月くらい帰ってこないのでバックアップ機を用意しております。
墜落、2回したことがあります。
それ以外、メーカー側の不具合で3回。
結構修理に出しますんで。