水上カーニバルのドローン飛行許可は取れたけど

2017年11月4日、岐阜県大垣市で起こったドローン墜落事故により、国交省の「イベント上空飛行」における許可条件が一気に厳しくなりました。大垣ロボットフェスというイベント内、菓子まきをしていたドローンが急にコントロール不能になり、高度約10メートルから落下、小学生女児ら3人に軽傷を負わせた、という事故。(参照=「大垣のイベント中にドローン落下し6人ケガ。国交省の法的な許可も責任を感じてもらいたいものです。」)
このイベントでドローン業界はかなりワタワタしていたので、昨年の水上カーニバルはドローン飛行を控えました。っていうか、雨でイベント自体が中止になったんですが。
今年は、頑張って申請してみるか、と、大阪航空局宛に申請を出してみました。ちなみにドローンの許可申請を受け付けるのは、東京と大阪の2か所だけ。大阪は大垣市を担当する局でもあるので、やっぱり細かくチクチクと突っ込みを入れられました。
どんなところが細かいか?、っていうと、離陸場所30m以内に一般人が入れないようになっているか? とか、安全確認員の配置は正しいか? とか、道の通行止めはどのように行うか? など。
私も、一発で完璧な資料を作れれば良いのですが、なかなかそうはならず、実に6回ほど訂正をさせられました。訂正指摘にめげない根性が必要ですね。
最終的に承認はいただきましたが、飛行制限が厳しくなっており、面白みのある映像としては期待できないかな~、と思います。
以前は、一般人の頭上を飛ばすことに制限はありませんでしたが、今は、一般人の頭上飛行はNG。最低(高度20m未満)でも30m離れなければならない、となっています。
(一般人とあえて書かせていただいたのは、”一般人”と”出演者”は区別されているから。映画やテレビの撮影はイベント扱いではないので。)
下の動画は2年前の2017年8月の水上カーニバル。もちろん、国交省の許可は取っておりますが、飛行制限はなかったので、結構自由に撮影しています。
「レース出場者は”出演者”」と言い切ってしまえば、この時と同じようにボートを上から撮影する、ということも可能かと思いますが、そこ、ちょっとグレーなので、今回は攻めずにおとなしくしておきます。
「えっ? ドローン? どこ飛んでるの?」っていうくらい遠くから狙っているかと思いますが、見かけたら手を振ってください。