まさかのドローン ロスト?
大台町全域を空撮する”おおだいフライト”ではGSPro(自動飛行アプリ)を使い自動航行します。
スタートポイントから出発して、 最終地点 (ドローン回収ポイント)までドローンは飛行ルートに沿って勝手に飛んでいってくれます。
ドローンは最終地点でホバリング状態で待機し、後は手動に戻し着陸、ドローン回収する、という手はずになっています。
※自動飛行は国交省の許可が必要です。
が、今回は道に迷って回収ポイントにたどり着くことができなかった。。。

動画の解説
ここを飛行中は、雪もちらついてきて、今日のフライトはこれが最後かな、と思い始めていた頃。

回収場所の谷の奥に向かいます。

谷に入っていくと山でドローンの確認が困難になってきます。

ドローンが記録していた映像。
この時点では、電波が切れてしまっていたため、ドローンの映像や位置はわからない状態になっていました。

ここの砂防ダムで回収する予定だった。

我々(井坂とY田氏)は、3分後、回収ポイントである砂防ダムに到着。
ドローンはまだホバリングしていないか? 上空を見上げる。
どこかに不時着していなか? 辺りを見回す。
幸いなことにダムは干上がっていて水が少ない。これなら水没の可能性は低いだろう。

iPadの地図でドローンの位置を確認。
小さな赤丸がプロポ(送信機)の位置で今いる自分の場所。現在地は砂防ダム。
ちょっと気になるのはドローンの三角マークが砂防ダムとは離れた山の上にあるところ。


とにかく砂防ダム周辺。そしてiPadで示されたドローンの位置を探してみる。
実際の山の中は結構険しい。

ドローンは、我々が砂防ダムに到着する前にリターン・トゥ・ホーム(自動帰還)機能が起動していました。




いままでも、電波が切断され操作不能になったことは何度もあります。
その時はあわてず電波の回復、そして確実に操縦ができるか? コンパスやセンサー類が正しく機能しているか確認。その間、せいぜい10秒から20秒程度です。
夏の暑さでセンサー類が狂って、自分のところまで戻せなかった時は、かろうじて使えたジョイスティックを使って、川岸に着陸。川への水没は回避しました。
何かトラブルが発生した際は、慌てず対処方法を考えます。
でも、それが許される時間はバッテリーが切れるまでのほんの数分。
ウルトラマンのカラータイマーが鳴るような緊張感です。
今回は電波が切れてから1分以上経っていたのでもうだめかと思いました。
壊れてても機体が回収できれば保険が効きます。
ロストした状態で山の中にドローンを放置すると、バッテリーから出火し山火事を起こす可能性があります。
どういう状態になっていようが、ドローンは絶対回収せねば、という思いで山の中を捜索しました。
リターン・トゥ・ホーム(自動帰還)の機能はもちろん知っていましたし、何度も使ったことはありましたが、GSProという自動飛行アプリ上ではそのメニューはありませんし、自動飛行で散々バッテリーを使い切った後だったので、果たしてスタートポイントまで戻るバッテリーが残っているのか?
という疑問があったので、とりあえず最終地点の砂防ダム周辺をくまなく探しました。
1時間半ほど、くまなく探して、「ここにはない」と納得した上で、「もしかしたら」という期待を胸にスタートポイントに戻ったのでありました。


いや~、感動ですね~。
涙がちょちょぎれました~。
何事もなかったように、ちょんと着陸しているのを見た時は。
これ、誰にも見られなかったのでしょうか?
見ていた人はびっくりしたでしょうね。
この地域ではドローンを見たことが無い人もいますから。
今回はPhantom 4 Proの性能に助けられました。
最近、大台町でもドローンを飛ばす人がちらほら出てきて、「飛ばしていて山の向こうに飛んでいっちゃったー」とかの話を聞きます。
1万円前後のおもちゃドローンはGPSがついていない機種もありますので結構危険です。GPSが付いていても正しい動きをしてくれるかは保証をしてくれません。
絶対、過信は禁物です。
・・・て、言いながら、その日の夕方ですよ。
結局、修理送りになった事件わ。
この話はまた後日。
